NFTのメリット・デメリット 2022/01/21 10:51

参入障壁が低くなったことでNFT(非代替性トークン)アートを販売してみたい、購入してみたいと思う方も少なくないでしょう。でも売買をすれば損益が生じます。となれば、そう「税金」も発生するんですね。

今回はNFTに手を出す前にどんな「メリット・デメリット」があるのかを見ていきましょう。

あやふやなNFT関連の税制

NFTアートをイーサリアムなどの仮想通貨で決済した場合、そこで生じた決済損益が雑所得となるので確定申告が必要となります。販売して仮想通貨を得たときも、そのときの時価で収益が認識されて税金の対象に。

問題は「取得したNFTアートを転売するとき」です。購入したときの「支出額」と転売したときの「取得額」の差額が売買損益となりますが、これに関する所得区分が税制上まだ定まっていません。現状では雑所得として扱われるのではないかとも言われていますが、正確には「不明」のまま。

NFT自体が新たな概念であり、法整備がまだ追いついてきていないのですね。あとになって法が整ってから税率が変わるかもしれないというデメリットがここに隠れています。

高騰する手数料(ガス代)

NFTアートの取引には仮想通貨のイーサリアムを使用するのが今のところ一般的ですが、このとき「ガス代」を呼ばれる手数料がかかります。需要が高まるほどにガス代は高騰するので、アートそのものを納得の金額で購入できたとしても「手数料がすごく高い……」と想定外の出費となる場合も。

少額NFTアートが一夜にして莫大な資産になることも

小学生のドット絵が数百万で売れたり、無名のアーティストがいきなり億り人になったりと夢のあるNFTの世界。誰でも販売・購入できるというNFTのメリットは、資産家への扉を開く可能性を秘めています。

半年で100倍以上の価値がついた作品などもありますから、投資対象としての魅力は十分と言えるでしょう。

そのため大手の投資家が目を光らせています。ただし投資対象となるということは株と同じように大きな価格変動も起きやすいということ。一気に価値が下落して、大きな損失となる可能性があることも忘れてはいけません。

さまざまなメリット・デメリットを把握してから、NFT市場に手を伸ばすようにしてくださいね。