国内でのNFT事業の展望 2022/01/21 10:50

1月19日にメッセージアプリとして圧倒的なシェアを持つLINEが世界180カ国で利用可能となるNFT(非代替性トークン)プラットフォーム「DOSI」のリリースを発表しました。すでに日本向けに「NFTマーケットβ」もスタートさせており、いよいよLINEもNFTとメタバースへの参入に本気を出してきたようですね。

また楽天もすでに「Rakuten NFT」というプラットフォームを持っていますし、三井不動産もデジタルアート販売専用ギャラリーを開設するなどNFTアート市場に乗り込んできています。

今回は「日本国内でNFT事業はどのように発展していくのか」についてご紹介しましょう。

一般利用者向けのNFT事業の発展

現在、メルカリがパ・リーグと連携してNFT事業に参入したり、SBIやGMOといったネット金融に強い企業がNFTマーケットを始めるなど国内でも多くの企業・グループが次々と名乗りを上げ、いまや群雄割拠といった状況です。多くの企業が参入するということはNFT市場の安定化・恒久化にも繋がるでしょう。

国内のNFT事業が賑やかになるにつれ、それまで仮想通貨のイーサリアムだけであった決済手段がクレジットカードで直接決済できるようになるなど利用者にとって嬉しい展開を見せていますよ。

NFTを購入してみたいけどウォレットを用意してイーサリアムを買って……といった手間が省けるようになるので、利用者拡大に繋がるでしょう。

活躍する日本人クリエイター

取引量100ETH(イーサリアム)を越える「おにぎりまん」さん。ちなみに1ETHは約40万円前後。可愛い女の子のイラストが人気で出品すればすぐに売れてしまうほどの人気クリエイターとなっています。

EXILE・関口メンディーも購入! 「ヨシオカ」さん。NFTアートを出品すればすぐに完売。注目度急上昇中のNFTクリエイターです。

意外なところでは漫画の神様「手塚治虫」氏。手塚プロが故・治虫氏の原画を元にジェネレイティブNFTアートを販売しています。第一弾の「鉄腕アトム」は1000個のNFTアートに。出品後、1時間で完売したそうです。

裾野の広がる日本NFT市場

すでにコンテンツを持っている団体、プロとして活躍してきたアーティストだけでなく、無名だったクリエイターが続々と人気を獲得し名を上げています。国内企業の事業参入が進むほど、この傾向は拡大されていくことになるでしょう。NFTクリエイターとして参入するのであれば、今こそまさに「旬」のタイミングですね!

次回は「NFTのメリット・デメリット」をご紹介。安易に手を出しても大丈夫なのか、販売・購入に危険はないのかなどをお伝えします。